真夜中のコインパーキングから出られなくなった話
最近車運転してなかったなと思って、練習がてら深夜ドライブに行った時の話。
出発
近くのカーシェアを予約して颯爽と乗り込みます。上記はその記念に撮った写真です。
（民家が写っていたのでぼかし加工済み）
この1時間後に悲劇が訪れるとも知らずに・・・。
ちなみにこの時借りた車はMAZDA2でした。
よく（といっても年数回ですが）レンタカーで乗るのはヴィッツとかアクアばかりだったのでマツダ車は新鮮でした。
アクセルやブレーキの踏み心地やハンドルの重さなどはとてもよく、初心者の練習にいいなと思いました。
真夜中の海に向かう
いくところはどこでもよかったのですが、海沿いがいいなと思って、とある半島に向かいました。
到着したのは夜中の1時過ぎ。海は全く見えませんでした。
無料の駐車場も閉まっていたので、とりあえず適当にコインパーキングに入りました。
コインを持っていないことに気づかないまま。
異変に気づく
広めの駐車場で、1台も車が止まっていませんでした。
少しバック駐車の練習もして、いい位置に停められたなと思って車を降ります。
ん？（本能的なちょっとした違和感）
そういや小銭あったっけ？千円札あったっけ・・・？
ありませんでした。
私の財布には、5千円札1枚と50円玉1枚、10円玉数枚しか入っていませんでした。
1時間400円という看板。2千円札、5千円札、1万円札は使えないという記載。
出庫不可。
駐車場の緊急連絡先に電話
私「あのぉ、5千円札しかないこと忘れていて出庫できなくなったんですが・・・・・・」
管理会社「申し訳ありません。お客さまの方でお金をご用意いただくしかないです。」
私「後日振り込みとかは・・・？」
管理会社「申し訳ありません。そのようなことはできないです。」
私「わかりました・・・」
両替手段を考える
Google Mapでコンビニ、何かの店、いろいろ探しました。
時間は夜中の1時半。近くにカフェのような店は数軒あるものの全て閉まっています。
コンビニまでは最短で徒歩1時間半。人も誰も歩いていない。真っ暗。
とりあえず何かがありそうな方向に少し歩きました。
ちょっと歩いたところで結局何もなく、どうにもなりませんでした。
街灯もろくにないので危ないです。
この時点で以下の選択肢がおぼろげに浮かびます。
- タクシーを呼んでその場で両替してもらう
- タクシーを呼んで近くのコンビニかどこかまで連れていってもらって両替する
（その場でタクシーに両替してもらうのは申し訳ないので普通の移動を装う） - 110番する
- コンビニよりは近い徒歩30分くらいのところに老人ホームがあったので事務室にいって両替を頼む
- 通りがかった車を停めて両替してもらう
- 強盗
- 強引に出庫
出した結論
通りがかった車を停めて両替してもらうことを決意しました。
幸い、観光地ということもあり、真夜中でも5分に1台くらいのペースで車が通っています。
ヘッドライトが向こうから見えるたびに車に向けて手を振ります。
1台、また1台。無常にも通り過ぎていってしまいます。
そりゃそうですよね。こんな夜中に真っ暗なところで男が手を振っているのですから。
停まってくれた・・・！
5台目くらいの車が止まってくれました！
私「向こうの駐車場に停めたら5千円札しかなくて出られなくなってしまって・・・。両替していただけませんか？」
神様「いいですよ〜、ありますよ〜」
このとき、おそらく生まれて初めて「心からの」「ありがとうございます」を感じました。
いつも仕事とかで「ありがとうございます。」とよく言ったりはするものの、社交辞令、表面上、定型文ということがほとんどでした。
しかしこの時は違いました。心の底からのありがとうございますが出てきました。
出庫
両替してもらった千円札を手に駐車場に戻ります。
駐車券を入れて千円札を入れる・・・！600円のお釣り！
すごく感動しました。
そして今、私は無事に家にいることができています。
教訓
出かける時は以下を絶対に守ろうと思いました。
- 千円札を絶対に持っているべし
- 普段キャッシュレスだったとしても財布は絶対に持っているべし
今回、5千円札でも持っていたからよかったものの、仮に財布にお金がないとか、1万円札しかないとかだったら話が変わっていたかもしれません。
千円札と小銭はいつも絶対に身につけるようにしましょう・・・。