バージョンアップするとランキングが下がる「ベクター」のシステム

雑記

ベクターというオンラインソフト配布サイトをご存知でしょうか。説明するまでもなくあまりにも有名なサイトで、ワンタッチソフトのソフトウェアも公開およびレビューしていただいております。ベクターでソフトを知った、ベクターからワンタッチソフトにアクセスした、という方も非常に多く、私を始め、オンラインソフト作者にとっては非常にありがたいサイトであります。

しかし、ベクターのシステムで一つ不満に思っていることがあります。
それは、ソフトウェアの更新(差し替え)によって、ダウンロード数情報がリセットされ、ランキングが下がるということです。

ベクターでカテゴリを開くと、デフォルトで人気順(=ダウンロード数+α?)でソフトウェアが表示されます。この順番は、ソフトウェアのダウンロード数に直接かかわる非常に重要なものです。
しかし、ベクターでソフトウェアを更新すると、なぜかこのランキングが一気に下がってしまうのです。数日すれば徐々に回復してきますが、これはあまり良い仕様とは言えないと思います。

ランキングの計算方法を私は知らないので深くは言えませんが、更新した時にランキングが下がるのならば、ベクターには更新申請をしないでおこうという作者が増えると思います。
私もその一人です。ここ最近はマイナーバージョンアップはベクターに申請していません。ランキングがあまりにもさがるので、ベクターに登録しているものはできるだけ放置したいのです。
しかしそうすると困るのはユーザーです。私のサイトからよりもベクターからダウンロードされる方のほうが遥かに多いのです。だからしぶしぶ申請します。

それから、毎月その一ヶ月のダウンロード数レポートがメールで送られてくるのですが、その数値もバージョンアップを機にリセットされていますので、総ダウンロード数の計算が非常に面倒です。

これらによって起こる大きな問題。それは、オンラインソフト、ひいてはベクターの衰退です。
ただでさえ終焉を迎えつつあるPCオンラインソフト界隈。それを支えるベクターがこのようなシステムでは、オンラインソフト作者はベクターから離れるでしょう。
現状、ベクターで新規登録するメリットはあっても、更新するメリットはあまりありません。ベクターでは古いバージョンでも、その作者のサイトに行けば新しいバージョンがあった、なんてことはザラです。
すでにベクターから離れている作者は多くいるのです。

ソフトウェアをもっと良くしようと頻繁に更新するソフトは、ランキング回復前にまた更新によってランキングが下がるため、常に下位に表示され、放置しているソフトウェアは常に上位に表示される。
新しいものを切り捨て古きを守るベクター。ベクターにはお世話になっているだけに、考えなおしてもらいたいものです。